オールセラミックス

2007/09/20

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さて、9月も下旬になるというのに、まだまだ暑い毎日ですね。
今日は、お休みだったので写真の整理などをしていました。
色々とでてきました。過去にプレゼンテーションしたスライドなど、いろいろなケースが出て来たので、これからちょくちょく更新出来ればと思います。

さて、このケースはホワイトニングと前歯の古い差し歯のやりかえが希望で来院された方のものです。
最初にはいっていた差し歯は、保険適応の材料で金属の裏打ちをして、その上に白い材料を乗せたものです。利点は、安いこと、なのですが、欠点としてはご覧のように歯ぐきの境で金属の黒い部分が見えて来ていること、そして、表面の白い材料が変色してしまっていることなどが挙げられます。
保険適応の材料は、機能>審美性、というように、噛めることが目的のものが適応と認められる為、見た目が二の次になってしまうことが多いです。

そこで、今回セレクトしている材料はオールセラミックのなかでも、「プロセラ」 と呼ばれる材料です。当時、スウェーデンまで型どった模型をデータで送り、空輸でセラミックの土台が送られてくるという、とても最先端な材料でした。
担当の技工士さんが素晴らしかったこともあり、とても自然観のある、「まるで本当の歯のような、歯」が出来上がりました。

最近は、オールセラミックスも新商品が次々と開発され、目を見張るような展開です。
追いつくのも大変ですが、やはりセットし終わった後の感動はいつでも良いものです。
オールセラミックスを作る歯科技工士さんは、一筆一筆、セラミックスの粉と液を混ぜ、形を作り、色を合わせて、ハンドメイドで1つの歯を完成させます。
ドクターは、歯科技工士さんが作りやすいように、患者さんの情報(形、色など)を伝え、患者さんの歯を削ります。衛生士さんはキレイな歯ぐきの環境を整えたり、ホワイトニングなどをしてくれます。そして助手さんは、それら全てのアシストをしてくれます。
色んな人の力があって、1つの歯が入り、患者さんが喜んでくださった時の感動と言ったら、いつ思い出しても色あせることがありません。

あとは、そのセット出来た歯を、少しでも長く使って頂くこと。
だから、メインテナンスが必要になってくるんですね。

私は車によく例えます。
ほぼ毎日使う車をキレイに長く維持して行こうと思うと、定期的に色んな所を点検し、数年に1度は車検もある。歯も同じで、キレイに入った差し歯も、やっぱり人工物で、毎日使うものである以上、定期的にチェックを続けて行くことが一番大事なのです。

今日はとても長くなってしまいました。ついつい熱くなりましたが、感動が仕事へのモチベーションになるんだ、ということも書きたくて書いてしまいました。
また、熱く、語って行こうと思います!

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