Dental Column

歯科コラム

「セラミック」について

セラミックとは、いわゆる、陶器・陶材と呼ばれる素材です。
金属よりも硬く、望むような白い色を再現する事が出来る材料です。
その色調の再現性、また、その白さの永続性に関しては、保険治療で使用される樹脂系のプラスティックのような素材に比べて格段の差があります。

このセラミックは、技工士の先生が、たくさんある色から手作りで、焼き作成されます。
Dr's blog;テクニシャン

当院では、多種多様なセラミックを採用し、様々なケースに最適のセラミックを用います。

☆セラミックの詳細に関しては、コラムもご参照下さい。

コラム:セラミックについて


たとえば、前歯の色の綺麗なところで用いるなら、エンプレスというセラミック。

ブリッジで治したいなら、プロセラのジルコニアというセラミック。

おなじ、セラミックでも沢山の種類があります。

詳しくは、実際に見て頂いて、カウンセリングをお受け頂ければ納得して頂けると思います。 わからないことや、不安に思う事も、「百聞は一見にしかず」。

インフォームドコンセントには、力を入れておりますので、何でもご相談下さいね。

『セラミックスインレーについて』

IMG_1851.JPG

よく、小さい銀歯の詰め物が・・と言いますが、保険治療に於いて、レジンで治す事が出来ない大きな虫歯などは、銀歯が詰められることが多くあります。
写真のものは、セラミックスインレーと言って、銀歯のつめもので治すような大きな虫歯を白い詰め物で治した場合のものになります。


セラミックスインレーは、見た目がとても白く綺麗なのですが、強度という点に於いては、衝撃に弱かったり、破折するケースも多々見受けられます。そういう意味で、長持ちする詰め物は、金のインレー、(ゴールドインレー)の方が、やはり一番かもしれません。

見た目を考えると、お口を開けてキンキラキン〜と言うのも考えものだし、白い詰め物で治す方が一番、綺麗です。

ですので、当院の場合、虫歯の大きさによって、セラミックをおすすめする場合と、おすすめしない場合があります。将来性を考え、破折のリスクが高そうな場合は、セラミックスインレーをおすすめしない場合もあります。そのあたりは、個人差がございますので、噛み合わせや虫歯の大きさなど、診査を行った上で、お話させて頂きたいと思います。

「シェードガイドとは?」

shade_img_01.jpg

ホワイトニングやセラミックの治療の際に、重要なのが、歯の色です。
歯の色は、シェードガイドという、色見本で、大体の色の明るさやトーンなどを見比べ、その指標とします。

例えば、ホワイトニングの場合。
始めに来て頂いた時の歯のお色は、どのぐらいで、ホワイトニング後には、どの程度明るくなったのかを、確認する為に使います。

つぎに、セラミックスなど被せの色を見る場合。
患者さんのお口によって異なる歯の色を、技工士さんに伝える為にこのシェードガイドは用いられます。場合によっては、実際にお口の写真を撮らせて頂く時に、このシェードガイドを一緒に写し込んで、色を伝える場合もあります。

455.jpg
↑ 技工士さんにシェードガイドを用いて色を伝える場合の一例

「ファイバーコア」

shinbi_03d.jpg

「コア」とは、歯の神経を抜いてしまったケースにおいて、歯の根と頭の部分をつなげるための支えの部分を指します。保険治療の場合、銀合金が用いられますが、最近では、審美性の高い、白い土台が登場し、これを「ファイバーコア」と呼びます。

ファイバーコアには、色々な歯のサイズなどに合わせ、色々な種類のものがあります。

shinbi_03a.jpg

太さ、角度、長さ・・
これらを、使い分けて土台に使用しますが、保険適応の素材ではないため、主に、前歯のセラミックスの土台などで使用する場合が多いです。

このファイバーコアは、太さ約10μmのファイバーを束ね、その間に高強度のマトリックスレジンを含浸・重合させた、支台築造用に作られた土台です。

弾性係数(物質のもつ硬さ、たわみのようなもの)は、従来の金属のものに比べ歯の象牙質という部分のたわみの値に近いため、応力を分散する際、歯への負担を大幅に軽減します。 金属と違い白色な為、審美性に優れ、将来的に再神経治療が必要になった場合でも対応が可能です。

ご希望であれば、保険の被せにも用いることができますので、ご相談下さい。

「オールセラミックスとメタルボンドセラミックスの違い」

■オールセラミックス
allceramics.jpg

■メタルボンドセラミックス
MB.jpg

これらの違いについてお話ししましょう。


まず、オールセラミックスの特徴として、
・金属を使わないので、前歯の修復によく用いられる。
・そのため、歯ぐきと歯の境目が、黒く変色することが無い。
・技術を要するので、(技工士さんが粉と液から作製する)、やや価格も高めである。
・ブリッジなどの場合、一部を除いて、最新式のジルコニアという素材を使用しなければ用いることが出来ないケースがある。

そして、メタルボンドセラミックスの特徴として、
・内面に金属を用いるので、適合性が高い。
・ブリッジなど、多数歯の連結の場合、永続性が高い。
・技術を要するので、(技工士さんが粉と液から作製する)、やや価格も高めであるが、オールセラミックスよりは少し価格設定が低めの場合が多い。
・前歯に用いる場合、経年的に見て、金属のイオンが歯ぐきに沈着し、歯ぐきが黒くなる場合がある。

などが挙げられます。

それぞれのケースによって、最適なセラミックスは異なります。詳しくは、当院歯科医師までお尋ね下さい。

  • facebook
  • instagram